家庭菜園の土づくりで、「米ぬかを入れると良い」「微生物資材で発酵が早まる」といった情報をよく目にします。しかし、**「資材を入れることで、実際にどれくらい差が出るのか?」**という点は、意外と検証されていないことが多いものです。
そこで今回は、同じ条件・同じ容器を使い、中身の資材だけを変えた3つのケースを用意しました。枯葉が分解されていく過程や、発酵熱の違いをリアルに比較検証していきます。
この記事では、実験の第1弾として**「仕込みの手順と条件」**について詳しく解説します。
この記事でわかること
- 「土+枯葉」に資材を加えた際の3つの比較パターン
- 条件を揃えて実験するための「仕込みのポイント」
- 仕込み直後のリアルな状態(温度・見た目)
「米ぬかを使った土づくりに興味がある」「カルスなどの資材を入れるか迷っている」という方の参考になれば幸いです。

今回は、土づくりの定番資材を組み合わせた以下の3パターンを比較します。
| ケース | 配合内容(資材) | 狙い・期待する変化 |
| ケースA | 土 + 枯葉 | 比較用の基準(コントロール)。自然な分解を待つ。 |
| ケースB | 土 + 枯葉 + 米ぬか | 米ぬかの栄養で微生物を活性化させ、発酵熱を狙う。 |
| ケースC | 土 + 枯葉 + 米ぬか + カルス | 微生物資材(カルス)を追加。分解スピードの差を見る。 |
※資材の分量はすべて一定の比率で揃え、純粋に「中身の組み合わせ」による違いを観察します。
【条件の統一】正確に比較するためのチェックリスト
実験の結果に偏りが出ないよう、以下の条件はすべて共通に揃えて仕込みを行いました。
- 容器:同じサイズの透明プラスチックケースを使用(断面の観察用)
- 枯葉の処理:分解を早めるため、すべて手で細かくちぎって統一
- 水分量:軽く握ったときに形が残り、指で押すと崩れる程度(約50%)に調整
- 置き場所:直射日光の当たらない、温度変化の少ない屋外の軒下
- 通気性:ケースの底に水抜き・通気用の小さな穴を複数開ける
失敗しない「土づくり比較」の仕込み手順
初心者の方でも再現しやすい、シンプルな手順で仕込みを行いました。
- 枯葉の準備:集めた枯葉を細かく砕きます(表面積を増やして分解しやすくします)。
- 層を作る:ケースの中に「土→枯葉→(資材)」の順で交互に層を作って入れます。
- 加水と撹拌:少しずつ水を加えながら、全体がしっとりするまでよく混ぜ合わせます。
- 水分チェック:手でギュッと握って「団子状」になるか確認。水が滴るようでは多すぎです。
- 設置:通気穴を塞がないよう、少し浮かせて設置します。
仕込み直後の状態:変化がないのが「普通」です
仕込みが終わった直後の3つのケースを確認しましたが、現時点では**「全くといっていいほど差はありません」**。
- 温度変化:すべてのケースで気温と同じ(発酵熱はまだ出ていません)。
- 見た目:湿った土と葉っぱが混ざっているだけで、白い菌(糸状菌)なども見られません。
- 匂い:土と濡れた葉の匂いがする程度で、発酵臭はありません。
家庭菜園で堆肥づくりや土づくりを始めると、すぐに変化を期待してしまいがちですが、微生物が動き出すまでには数日のタイムラグがあります。**「最初は変化がないのが当たり前」**と捉えて、じっくり待つのがコツです。
まとめ:ここからどう変わるのか?
今回は、枯葉・米ぬか・カルスを使った土づくりの比較実験をスタートさせました。
- 3パターンの条件を揃えて仕込み完了
- 水分量は「握って固まる程度」が目安
- 仕込み直後は、まだ資材による差は出ない
今後は、この3ケースにどのような違いが出るのかを定期的に記録していきます。
次回の観察ポイント:発酵熱の発生
数日後には、米ぬかやカルスを入れたケースで「発酵熱」による温度上昇が始まるはずです。
「温度計の数値はどう変わるのか?」「断面にカビ(菌)は見えてくるのか?」
次回の記事では、仕込みから数日後の「発酵熱の温度測定」の結果を詳しくレポートします。
(※更新をお待ちください。公開後、ここにリンクを追記します)

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